保護者向け
保育園便り 2022年 6月号
今年の梅雨は珍しく?よく雨が降りました。しかも沖縄特有のスコールではなくしとしと雨、風も穏やかでじっとり感がなく気温も若干低めの日が多かった気がします。そういえば昨年の今頃はあぶらぜみ(ナービカチカチー)が鳴いていましたが今年はまだ聞こえてきません。
海の街ではユッカヌヒー1 週間前にハーリー鐘が鳴らされ“ユッカヌヒーがやって来るよ、もう梅雨が明けるよ”と言われています。今年は 6 月 2 日が旧暦 5 月 4 日にあたり、ハーリー 鐘が4月27日に鳴らされたと新聞に載っていました。例年沖縄の梅雨明けは慰霊の日前後ですが今年はいつ頃になるのでしょうか。(ユッカヌヒーにつては別でお話あり)
今年は園に緑や花が増えました。
駐車場から玄関へのスロープ沿いには季節のかわいい花が並びその横に将来園のシンボルとなるがじゅまるがあります。まだ目立ちませんが園の西側フェンス沿いには桑の木が二本あります。大きくなって葉が茂り実がなることを願って「大きくな~れ」と声をかけています。また、子どもたちはいろいろな植物を植えています。ゴーヤーにキュウリ、ナス、ピーマン、枝豆、そしてひまわりなど多彩です。
子どもと言えばみんな日々成長していますが、ちんなんのY ちゃんを見て感動しました。まだはいはいとつかまり立ちの Y ちゃんは階段を上るのが好きです。ある日階段を上り踊り場の一段高くなったところへ前進して入っていきました。降りようと思ってバックしますが足が壁に引っかかってなかなか降りられません。ようやくバックできましたが今度は足が床につかず、前に行っては戻り、前に行っては足がかかって戻れずをくり返しています。何十回もやったと思います。慎重に足をたらし親ゆびあたりが床に触れたのを確認してようやく両足を着けにっこりして私が見ているところへ戻って来たのです。その数日後にはおなかを橇(そり)のようにして階段をすべるように降りていく Y ちゃんの姿を見てまた感動したのでした。
何事も自ら体験・経験したことは自分のものになり応用もできるのですね。
6月23日は沖縄慰霊の日です。多くの一般住民が逃げまどい命を失いました。今のウクライナの方々も同じ思いをされているのかと思うと改めて心が痛みます。せっかく人間に生まれてきたのですからお互い言葉を交わし解決の道を探ってほしいです。
冨名腰義裕